コールブリューデルの練習日記 2002年1月)

1月10日(木) 場所:柏小学校
1. 「尾崎喜八の詩から」V 春愁 (しゅんしゅう)
今日は初めて柏小学校のコミュニティールームを使用させていただきました。
 少々狭いですが、ピアノも正確ですし今までのことを思うと全く問題のないといったと
ころでしょうか。
 さて、今年の歌会始は「尾崎喜八の詩から」V 春愁 (しゅんしゅう)です。
 この詩の前段に田舎道を歩いていて、偶然にもあの組曲『雨』の終曲雨作詞者八木重吉
の詩碑の前を通ったところからイメージがわいてきた様な記述がなされています。
この田舎町のがいかなるところか、どんな詩が石碑に刻み込まれているのかとても気にな
るところです。早速調査にかかります。
 この詩の理解を深めるために、簡単な言葉のアナリーゼをします。
(1)今日しも春がの「しも」は「誰しも同じ」の様に強調したり感動したりしたときに 使う助詞
(2)なぞえ→ 斜面
(3)たゆたう→ ただよう
(4)蹉跌→ 失敗・つまずき
(5)暫し→少しの間
(6)宵の明星→ 西天に輝く金星
(7)おの→自分自身の
(8)春宵→ 春の季節の何となく憂える(嘆かわしい)様な気持ち
 いったい作詞者はなにを語りたかったのだろうか。歌い手の皆さんには、それぞれにきっといろん
なイメージが拡がっているのだと思います。
 私の思いは言葉に音が正確について少しでも表現が可能になった頃あらためてお話しすることにし
ましょう。
 さて、SOLOが付く前にしっかりとHmの音取りをしましょう。SOLOのメロディーを意識しなくともと
っても気持ちのいいハーモニーが連続します。よく聴きあって和音の変化や響きの重厚さを楽しみま
しょう。28pの2段目からがリズム的にもとても難しいところです。パートソロのあるパートは早
くメロディーを覚えましょう。とくに4段目のバスのパートソロは、この曲の何たるかを訴える部分
と思われてなりません。
 再びSOLOの部分が来て前段とは違うHmが付いているのにとまどはないで下さい。多田作品の多くは
同じ様なリフレインでも必ず違ったHmが付いてくるのが特徴の一つとも云えるのです。
SOLOがうたいおわり・・・・・
 そして、4パートが頭から本当に揃って「しずかにかしこく」静寂さとしっかりとした精神をうん
と身体ごと感じながら30pから歌い始めていきたい。そこには微塵の疑いもごまかしもあってはな
らない。そこにある音楽だけを信じてうたいはじめたい。

2.最後に 「見上げてごらん夜の星を」「ふるさと」を歌って終了。

3.来週18日の練習の時国体の曲時間があったら取り上げるつもりでいます。

4.今日の参加者
Ten1 竈 高崎 山田
Ten2 島中
Bar 江本 柏木 杉浦 高井 山本
Bas 朝倉 味呑
1月18日(金) 場所:北栄小学校
1.「春愁」
 前回の練習で八木重吉の詩碑のことに触れました。場所は東京都町田市。
詩の題名は「素朴な琴」

 このあかるさのなかへ  ひとつの素朴な琴をおけば
 秋の美しさに耐へかねて   琴はしづかに鳴りいだすだらう

と「なまずの孫」深沢眞二著に記載されています。

さて、それでは尾崎喜八の各詩がどこで作られたかを紹介しようと思います。
第一曲「冬野」詩人が千葉県三里塚の真冬の夕暮れの原野に立って詩っている
第二曲「最後の雪に」東京都大田区戸越公園の近くに住んでいた頃の詩
第三曲「春愁」東京都世田谷区上野毛を逍遙したときの作
第四曲「天上沢」その名のとおり長野県天上沢を描いたもの
第五曲「牧場」同じく御牧が原の情景
第六曲「かけす」同じく富士見峠での詩作
(昭和50年1月18日 関学グリー第43回リサイタルでこの曲は初演され、多田武彦がそのプロ
グラムに書いたメッセージから)

 それぞれの詩作年月日もまちまちですので、トータルとしてこの曲集をとらえるよりもそれぞれの
曲を深めながら、尾崎喜八の人生におけるそこそこでの思いを感じ取るようにしたいと思います。
 きっと尾崎喜八が何かを語りかけてくるような気がします。それにはもっと歌い込むようにしたい
と思います。

 Hmはだいぶ揃ってきましたが、8分音符の処理が各パートというよりも各個人が勝手にカウント
したり音程を持ってしまっているので縦も横もちりぢりです。
 8小節目35小節目39小節目48小節目には各パート間の8分音符の受け渡しがあります。短い
ですが、音を貰って相手が歌いやすいように繋げていく気持ちを持って下さい。
 p28からですが、メロディーには少しずつ音程が見えてきましたが、ここはいろんな要求が出て
くるところです。まだまだ甘さがあることを認識して下さい。
 4段目のバスはパートとしての回答が出来ませんでした。前にも言いましたが、ここはとても大切
なところなので、しつこく納得のいくまで繰り返し練習します。
 p30からですが、テンポが遅くなると4小節ノンブレスはきつい要求になってしまうところが、
残念であると共にこの合唱団の特徴であるといわなければなりません。
 練習が深まるとだんだんSOLOが欲しくなり私の拙いピアノの代行では、音楽作りが成り立っていか
なくなるというよりハモリません。肉声とのデュオこれが一番。
 川上さん。西本さんいつでも待っていますよ。

2.「かけす」
 一通り音取りをして歌いきりました。テンポが変わったりフェルマータの後の音取りがまだまだで
す。これが出来るようになるとちょっと前進です。

3.「見上げてごらん夜のほしを」また歌いました。

4.国体の被服を配付しました。ネームのところに何を記入するか今度の練習の時にお知らせします。
 24日柏小です

5.Ten1に平子くんが新しい仲間として来てくれました。とても嬉しい限りです。
  歌い続けてくれることを願っています。

6.年会費4、000円竈さんまで。


7.今日の参加者
Ten1 植地 竈 高崎 平子 吉田
Ten2 島中
Bar 江本 高井 杉浦 山本
Bas 朝倉 片倉 村上 味呑
1月24日(木) 場所:柏小学校
1. Y 「かけす」
 かけすとは「懸巣」と書きます。(必死になって巣を守る鳥との意味か?)留鳥 漂鳥との表記
もあります。
 平地から山地の林の樹上はねまわるように歩くことが多いとの事です。
 人がものを置き忘れて探すのを見ると、「かけす」の様だという話がある。
 「秋がとうに終わったのに草原にドングリの実が10個ほどかたまって放置されていることがある。
かけすが冬の保存用に集めて、あちらこちらに隠しておいていたのだが、そのうち何処に置いたのか
忘れてしまったものだそうである」けれどその実がいつの日にか芽吹き、林となってまた新たな木の
実を生み出す。
 あながち忘れただけのことではないのかもしれない自然の不可思議もうひとつ「かけす」には自分
の鳴き声がわからない。他の鳥の声まねをしながら、終生自分の本当の声をさがし続けるそうです。
 この曲はソロから始まります。あきだーと歌い終わってからのピューモッソの頭の音取りは非常に
重要で、これをはずすと致命的です。
 p36のあたまT1の「ときどきは」に続いて下3声が4拍目の裏ではいるのですが、音程が難し
く、声を出すタイミング・音量・バランスにかなりの神経が必要です。
 ここからは 裏拍に言葉の頭が付いているのもややこしさを増幅させています。
2段目のおわりT1のG♯が他のパートに違和感を与えているうちはまだまだだと思います。
 メノモッソからは、ブレスをしっかりとって語りかけましょう。3連符の処理も言葉に配意しなが
ら丁寧に下さい。
 最後の段の各パートソロの入りは自分としては少し急き込んだ感じがいいと思うのですが、どうで
しょうか。
 p37 2段目いつものオクターブのユニゾンですがまだこの意識がたりません。もっと耳を拡げ
ましょう。3段目の消えてゆくの音処理はT1の聴かせ所なのですが、今は音程の揃えだけに集中し
ましょう。
 にわ さんば で よんわが無いことに疑問を持たずに ごわ ろくわ と続けましょう。
 たまたまそんな情景が作詞者の眼前に映したのでしょう。かけすと深まる秋、託した思いが何とな
くうつろに見えかくれしてきました。

2. V 「春愁」
 Hmの変化のとらえ方に多くの時間を割いてしまいました。音がとれてもハモラない。多田作品の特
徴を感じさせます。みんなの気持ちが本当に一体にならなければ、整然としたハーモニーなど醸出さ
れるわけがありません。まだまだ多くの練習が必要だと言うことです。
 p28 2段目からの16分音符の処理につまずきを感じます。細かいパッセージを合わせること
を曖昧には出来ないのです。ここには極端な音の難しさがないだけが救いです。

3. 「花の街」
 バリトンの小林さんが男声版の花の街の楽譜を持ってきてくれました。とても嬉しいことです。
初見の練習は自分にとっても大事なことです。楽譜から来るイメージを歌い手の皆さんと同時に感ず
ることは、時には重要な意味を持つ場合があります。
 やさしい編曲ですので、すぐに取り組めました。何とか格好が付くものですね。
 易しい曲を「優しい気持ちで」「やさしい声で」唄って欲しいと思います。
小林さん有り難うございます。楽しいレパートリーがまた増えました。

4. 国体の曲
 「光あふれて」・「群馬県の歌」を数分だけ練習したのですが、これらの曲はうちの練習には残念
ながらなじまなかった。個人練習で対応してください。

5. 今月の歌
「見上げてごらん夜の星を」・「ふるさと」です。
来月はどんな曲にしようかな。・・・・「花の街」ともう1曲どなたかリクエストして下さい

6. 今日の参加者
 前に一度顔を見せてくれたバスの小林貞三さんが正式に入団して下さいました。人数の少ないとき
もありますが何とか時間を作って歌い続けて下さい。
Ten1 植地 竈 津山 平子
Ten2 島中
Bar 江本 柏木 小林 杉浦 山本
Bas 朝倉 片倉 小林 味呑 村上